ダイエット7(タンパク質不足かも?6)

小麦粉と乳製品を食べなくなったことがきっかけとなって、結果的に体重が落ちてサイズダウンし、数年来の望みが叶ったのですが、単に小麦粉と乳製品をやめればいいというわけではありません。

一足飛びに話を進める前に、「その不調はタンパク質不足かも?」というお話の6回目です。

現代人はタンパク質をしっかり消化吸収できないことで、いろんな不調を引き起こしているそうです。

下痢、軟便、胃もたれ、膨満感、ガスが多い、便秘、便やガスの臭いが強い、油っぽいものが苦手になった、お腹が張る、肉があまり食べられないなどお腹の状態がいつも思わしくない。

やる気が出ない、あきらめが早い、うつ症状、不眠、足や顔のむくみなどもタンパク質不足で起きるというお話をしました。

さらに、タンパク質不足は骨粗鬆症とも深い関係があるそうです。

骨粗鬆症といえばカルシウム、というイメージがありますが、骨の構造は鉄筋コンクリートのようなものなのです。鉄筋コンクリートは鉄筋の骨組みとコンクリートでできています。そのコンクリートに当たる部分がカルシウム、鉄筋に当たる部分はコラーゲンなのです。コラーゲンはタンパク質を原料としています。

骨の体積の半分はコラーゲンなのです。コラーゲンは柔軟でありながらもとてもしっかりしています。皮膚の構成成分でもあります。タンパク質不足でコラーゲンの強度が弱いと皮膚も骨もぐにゃりとなってしまうのです。

骨粗鬆症の進行を止めたいという場合は、カルシウムだけでなく、タンパク質、ビタミンC、鉄などを摂ることが重要です。

また、コラーゲンは脳出血の予防にも重要なはたらきをしています。脳出血は動脈の壁の弱いところが膨らんで破れてしまうことで起きますが、動脈はコラーゲンで包まれているため、そのコラーゲンがしっかりしたものであれば破れにくくなります。

飲むコラーゲンやコラーゲンを食品などで摂っても、バラバラに分解されて体に取り込まれ、違うものに再合成されるので、現段階ではコラーゲンそのものを外から補うのは難しいようです。タンパク質をしっかり摂った方がいいようです。

金津里佳さん著「9割が間違っているたんぱく質の摂り方」から

芦屋美和鍼灸院 院長 薗部智代美

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