芦屋美和鍼灸院の治療
当院では鍼灸治療以外の考え方も取り入れております。
その説明の前に、当院のこだわりをお話したいと思います。
当院のこだわり━当院がしないこと5つ
①凝(こ)りがある、固くなった(硬結した)筋肉にいきなり鍼治療する
②痛みのあるところ、不調のところだけを診る
③体だけを診る
④強い刺激、揉む、叩くなど
⑤鍼灸治療だけのアプローチ
当院がそれをしない理由
①の凝りや固くなった筋肉にいきなり鍼をしない理由
筋肉は何層にも重なりあい、隣の筋肉とつながり、関節につながり、骨につながり、複雑に関係しあっています。固くなった(硬結した)筋肉にいきなり鍼刺激をしても本来の効果が出にくく、また痛みも出やすく、効率が良くないと考えています。鍼の本数も増えるので患者さんの負担も大きくなります。
②痛みのあるところ、不調のあるところだけを診ない理由
痛みや不調のあるところが悪いとは限りません。ケガなどは別ですが、どこもケガしていないのに痛みがある場合、皮膚にある痛みのセンサーが興奮していることが多いです。皮膚は一枚の布に例えられるように全身つながっているので、影響を与えている箇所を突き止める必要があります。
また、耳鼻咽喉科領域、呼吸器、消化器、生殖器など内臓が原因になっている場合もあります。
③体だけを診ない理由
体が先か心が先か?生活習慣、栄養状態、さまざまな要因があって、今のあなたの状態が出来上がっています。その中でも、見過ごされやすいのが思考の癖です。ストレスは誰でも抱えていると思いますが、それが体のゆがみを作り、不調を生み出します。お話の中に、持っている思考のパターンなどにも原因を探していきます。
④強い刺激、揉む、叩くなどをしない理由
凝った筋肉をギュッと揉んでもらうと気持ちよい、トントン叩くと気持ち良い、そんな経験は誰でもあると思いますが、その後に余計に凝ったことはありませんか?
なぜでしょうか?
強い刺激で筋膜(筋肉を包んでいる膜)や筋肉の組織を傷つけてしまい、そこが炎症を起こしてしまうということがあります。炎症を起こすと、そこから信号が出て、またその周辺が固くなります。
それから、人体の内部にはマグネシウムイオンとカルシウムイオンが存在します。筋肉が収縮(固くなる、縮む)するとカルシウム(マイナス電荷)が集まり、筋肉が緩むとマグネシウム(プラス電荷)が集まります。力を入れた手を人体に近づけると手の周りの空間のプラス電荷に引き寄せられて、人体にはマイナス電荷が集まります。つまり、その人体も固く緊張状態になってしまうのです。
強い鍼刺激、熱いお灸などもしません。刺激があって、より効き目があるように感じる方もおられますが、体にとっては負担になります。やさしい刺激でも、神経は動いています。
⑤鍼灸治療だけではない理由
体はいろんなところに内部にアクセスできる【扉】を持っています。皮膚や筋肉に対してアプローチすることで神経が反応して筋肉が緩み、血液やリンパの流れが良くなり、免疫力を上げるのが鍼灸治療ですが、せっかくいろんな【扉】があるのに、それを使わないのはもったいないと思います。
例えば、【扉】のひとつに、振動があります。実際に体を揺らす振動も振動ですが、共鳴という振動もあります。共鳴というのは、例えば二つの以上の別々のリズムのメトロノームを鳴らしていてもだんだん同じリズムになるような現象です。土台の板を通じて振動が伝わるためです。
当院では、正常な振動に共鳴させることで体を変化させる方法も取り入れています。
どのようなやり方なのか具体的には?
基本調整として、振動させる、関節にアプローチする、骨にアプローチするなどで、大きな筋肉のかなりの部分が緩みます。上半身の大きな部分を占める肋骨ですが、背骨や胸の骨と関節を作っています。さらに、筋肉は骨に付着しているため、常に引っ張られている骨に疲労がたまっています。疲労を取り除くことで筋肉が緩みます。患者さんの持つ振動に合わせた音叉で共鳴させ、振動させることで、深部にはたらきかけます。
すべての物質は突き詰めると振動していて、その振動が正常であれば不具合が起きないという考え方もあります。
いろんなアプローチ方法を用いるメリット
①鍼の本数が減ることで負担が少ない。鍼が苦手な方にも有効な方法がある
②長い間蓄積した凝り、硬結が緩むのが早い
③やさしい刺激で体が変わる
④体の軸、バランス、重力による影響、地球の自転による影響などにもアプローチできる
⑤内臓のはたらきにもアプローチできる
⑥通院開始直後から変化を感じることができる
⑦ダイエット、小顔効果も可能
など、たくさんあります。