ダイエット5(タンパク質不足かも?4)

小麦粉と乳製品を食べなくなったことがきっかけとなって、結果的に体重が落ちてサイズダウンし、数年来の望みが叶ったのですが、単に小麦粉と乳製品をやめればいいというわけではありません。

一足飛びに話を進める前に、「その不調はタンパク質不足かも?」というお話の4回目です。

現代人はタンパク質をしっかり消化吸収できないことで、いろんな不調を引き起こしているそうです。

下痢、軟便、胃もたれ、膨満感、ガスが多い、便秘、便やガスの臭いが強い、油っぽいものが苦手になった、お腹が張る、肉があまり食べられないなどお腹の状態がいつも思わしくない。

やる気が出ない、あきらめが早い、などの心の症状。

さらにうつ症状、不眠などもタンパク質が足りないことで起こるようです。

メンタルを良好に保つためには、セロトニンが重要です。幸せホルモンなどと呼ばれ、心の安定に欠かせません。抗うつ剤の中にはセロトニンを減らさないようにすることで効果を発揮するものもあるそうです。

眠りを司るホルモンであるメラトニンは、セロトニンから作られます。

ドーパミンもセロトニンもメラトニンもGABAも、主な原料はタンパク質です。

まず、タンパク質、ビタミンB群、鉄を主な原料にセロトニンが作られ、セロトニンとマグネシウムを原料にメラトニンが作られます。

メラトニンは朝日を浴びてから14~16時間後に脳内で分泌され眠くなります。メラトニンの生成や分泌が低下すると、夜なかなか寝つけない、夜中に目が覚める、眠りが浅くなるなど、睡眠の質が低下します。

眠りの質を改善するといわれる「グリシン」ですが、グリシンはタンパク質を構成するアミノ酸のひとつです。食事からタンパク質がしっかり摂れていれば、グリシンも摂れていることになります。アミノ酸には体内で作ることができないため食事から撮る摂る必要がある必須アミノ酸と体内で作ることができる非必須アミノ酸の2種類ありますが、グリシンは体内で作ることができるアミノ酸です。

食事から摂ったグルタミン酸からセリンが合成され、セリンからグリシンやシステインが合成され、グリシンが必要なときは必要な量がその人の体内で合成されるそうです。

ですので、サプリメントよりも肉や魚などのタンパク質をしっかり摂ることが必要だそうです。

金津里佳さん著「9割が間違っているたんぱく質の摂り方」から

芦屋美和鍼灸院 院長 薗部智代美

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